先日タイヤをサイドカットしてしまい、コンペティションからジロに変更しました。
その結果、写真のようなチグハグな状態になってしまっています。
そしてこの前後に別のタイヤが装着されている状態は、同時に乗り味を比較して相対的な評価ができる、絶好のチャンスでもあります。ということで、インプレ記事を書いてみます。
コンペティションは、タイヤにかかった衝撃をしなやかに吸収し、表面のゴムは軽やかに転がります。また車体が傾いても、しっかりグリップして姿勢を維持する粘りを見せてくれます。さらに、振動や感触で様々な情報を細かく伝えてきます。
一方のジロは、ボヨンボヨンと反発し、ベタベタ転がります。車体が傾くと、途端にグリップが怪しくなります。走行中も、無機質で何も情報が伝わってきません。
正直、この2つのタイヤは全く違うものでした。どちらの走りが上質かは、比べものになりません。
でも不思議なもので、ジロくんの乗り味を知ると、コンペティションさんは手取り足取りなんでもし過ぎてくれる、お節介な職場の先輩に思えてきます。
一方ジロくんは、無口でぶっきら棒で面倒くさがりだけど、必要最低限のことはする同僚みたいな感じです。
皆さんはどうでしょう?仕事をしていて、どっちが気が楽で、どっちが「自分ががんばらなきゃなぁ」となるでしょうか。それは、ジロくんな訳です。
最後に余談を。
チューブラータイヤを交換して初めて走り出すとき、チューブラーテープから空気が抜けてパチパチ音がするじゃないですか。あれって、すごく気持ちよくないですか?